究極の声絵巻 バリ島ボナのケチャ

ケチャというのは、インドネシアの音楽です。
もともとはインドネシアの宗教の際に用いられた音楽と踊りだったものを、植民地時代に現地を訪れた西洋の音楽家が、観賞にたえられるようにと形を整え、それが現在のケチャだそうです。
ケチャはそれを舞踊演奏する村や集団によって形態が変わり、これはバリ島ボナ村のケチャです。
はじめて聴いた時には、これと似た音楽というものをまったく体験したことがなく、とても驚きました。
日本や西洋にはまったくない音楽でし、すごいと思いました。
音楽部分のケチャは、集団の合唱です。合唱といっても4声に分かれていて、4つに分けられた声がポリリズム(違うリズム)になっており、これを同時に歌う事で独特の立体的なリズムが生まれます。
また、音楽はポリリズムで大声で勢いよく歌われる部分と、ゆるやかに小さい声で歌われる部分にわかれていて、小さな声で歌っていたと思ったら突然全員が揃って勢いよく歌い、しかもそのリズムがぴったり合っていて、驚きました。
そしてまた緩やかになり、またいきなり全員ピタッとそろって勢いある大合唱になり、という波をくりかえすのですが、これが繰り返されるたびにどんどん迫力が出てきて、後半になるとあまりのすごさに圧倒されてしまいます。
CDで聴いてもすごい迫力ですが、もともと宗教用の音楽であった際には、この音楽を歌い狂いながらトランス状態に入っていくものであったので、生で体験したらもっとすごい事のだと思います。

筆者について

trecomuni

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