God knows…

大ヒットアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇中歌であり、扁桃炎の関係で急に歌えなくなった「ENOZ]の代わりにハルヒたちが出演、全校生徒の前で歌声を披露したシーンで流れた曲です。その迫力溢れる作画と歌声が話題になりましたが、作中的にもこのシーンはとても重要で、ターニングポイントと言えます。

ハルヒがしていたのはバニーガールの格好です。部員勧誘のチラシを配るために着て教師たちに叱り飛ばされたのと同じ衣装を皆の前で着て、喝采を浴びて見せたのです。
また、楽曲は借り物ではありますが、物語を観ている人には明らかに閉鎖空間にはまってしまったハルヒとキョンのことだと分かる内容で、つまり無意識にハルヒは、自分の存在のみならずキョンに対する一途な行為や関係性をも周りに宣言し、ある意味認めさせてしまった感じがあります。
ここを境にSOS団と周りとの関係も変わってきたように思います。
文化祭の時は映画作りで揉めてキョンとハルヒが殴り合い寸前まで行きましたがその後はかなり仲良くなりましたし、学校で彼らを見る目も良い意味で変わった感じがあります。
そうした意味で本作は作品的に非常に大事な楽曲の一つなのですが、楽曲独自で見ても、周りがどうなろうと私はあなたについていくといった、一途を超えた、いわゆる「セカイ系」すら感じさせる強力な歌詞と、頼りない依存からはかけ離れたハードな曲調のアンバランスさと妙な一体感は、まさしくハルヒ的と言ってもいいものがあり、時代を反映した曲といった雰囲気を持っています。

筆者について

trecomuni

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