FishmansのWalking in the Rhythmは空で聴くための曲ではないだろうか。

とても好きな曲があります。FishmansのWalking in the Rhythmという曲です。
この曲は1997年に発売された「宇宙 日本 世田谷」という曲に収録されています。10分を超える大作で、地を這うように続いてゆくベースの音と、佐藤さんのこの世と空を繋ぐように軽やかなファルセットボイスと、それらを彩るストリングスの音がとても心地よい浮遊感を醸し出しています。 「冷たいこの道を歌うように 歌うように歩きたい」という歌詞の一節が、佐藤さんの音楽感の要だったのかなぁ・・・と感じさせられます。

fishmansの曲は、全体を通して浮遊感があって、風のように軽やかに流れて行くのが特徴的ですが、この曲はその集大成であるように感じます。私はこの曲を飛行機に乗った時には必ず持参した音楽プレーヤーで窓際の席で聴くようにしています。このシチュエーションがこの曲の浮遊感とマッチして、とても心地よいのです。
どこまでも伸びてゆくような佐藤さんの歌声が、空へ私を連れて行ってくれたような錯覚すら起こしてしまいそうです。
佐藤さんは1993年に惜しくも亡くなられてしまったのですが、窓外を見ると、歌いにきてくれたんじゃないか・・・なんてセンチメンタルな気持ちにさせてくれます。生きてゆく上では様々なしがらみや、「しなくてはならない事」に追われてしまいがちですが、時間の流れをふと忘れてしまいたくなるような時に、ぜひ聴いてみてほしい曲です。

筆者について

trecomuni

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